2014年5月22日木曜日

長引いた風邪:ちっち編

去る2月のちっち家は、風邪にやられた一ヵ月だった。
にもかかわらず、前回記事の有馬温泉は風邪真っただ中だったけど、勿体無い根性で行ってきた
それはさておき、今回の風邪はこちっちが持って帰ってきて、こちっち→ちっち→合成男の順に感染していった。
アメリカに居た頃から、ちっちは風邪の終わり頃になると必ず咳が残るが、一度出た咳が止まらなくなる傾向が多くなり、喘息用のステロイド剤で咳を治まらせていた。
今回も例に漏れなく咳が残り、次第に咳が止まらなくなったので、病院に行って薬を処方してもらった。

処方内容は以下の通りで、服用回数が異なる薬が4種類あったよ。

オゼックス錠(トスフロキサシントシル酸水和物)150mg
アンブロキソール塩酸塩錠15mg
1日2回朝夕食後服用

サリパラ液・セネガシロップ・キョウニン水の混合液剤
1日3回毎食後服用

ホクナリンテープ(ツロブテロール塩酸塩)2mg
胸部に1日1回貼付

頓用
リン酸コデイン(コデインリン酸塩水和物)1%散
ビオフェルミン錠(ビフィズス菌)
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はてさて、処方箋を持って、以前寄った事のある家の近所のL薬局を当面のかかりつけ薬局にしようと思い、その薬局までゲホゲホ止まらぬ咳をしながら歩く事約10分強。
処方箋を受け付けに出して、席に座って待っていようとすると、薬剤師が寄ってきた。
どうしたのだろうと思い話を聞くと、処方箋の薬のうち、サリパラ液が無いので、他の薬局に行ってくれとのことだった。
は!?こちらは病院から咳をしながら歩いてきて体力消耗してるのに、ここに置いて無い薬があるとっ
すみません、としか言ってもらえず、こちらとしては、せめて取り寄せてから調剤するので翌日に来てもらえますか、とか言えないのかとか、呆れと怒りが綯い交ぜになり頭がグルグルと回ってきたので反論せずにその薬局を後にし、別の近所のH薬局に行ってみた。
しかし、そこでも置いてないと言われたが、その代わり、サリパラ液を置いてそうな薬局を教えてくれた。
それはどこかと言うと、ちっちが診てもらった病院のいわゆる門前薬局である。
門前薬局なら、どこでも置いている、と。
かつてちっちが薬学生だったころ、遥か十数年昔であるが、薬局の在り方として門前は如何なものか?そして、かかりつけ薬局こそ患者の薬歴管理に適する薬局の在り方ではないか?と言う教育を確か受けた気がする。
バカ正直に教えに従ってみたが、この地域では本音と建前の本音で薬局運営がなされているようである。
しかし、息が上がるような咳をしながら結構な距離を歩いてきたので、また病院近くまで行かねばならない事を考えると体力的にキツかったが、薬を手に入れるためには仕方ないと腹を括って、病院近くの薬局の内、現在地から一番近いN薬局を選んで行った。
いい加減処方してもらうぞ~と思いながらN薬局に入り、先2軒の薬局では斯く斯く云々の経緯で調剤を断られた旨を説明したところ、やはりこのN薬局でもサリパラ液は置いてなかった。
が、このN薬局の薬剤師はサリパラ液をブロチンシロップに処方変更の提案をしてくれ、病院の処方医に連絡を取って変更してくれた。
これでようやく家に帰れるわ~と思ったが、しかし何でそんなにサリパラ液はこうまでして常備されてないのか?そもそも先生は何であまり使われないサリパラ液を処方したのだろうか?と疑問が湧いたので薬剤師に聞いてみた。
答えは、桜皮エキスが不足しているので、それを原料とするブロチンシロップやサリパラ液も不足気味だ、と。
成程。
さすが現役薬剤師さん、処方変更や薬剤情報提供をささっとしてくれて、薬局と薬剤師の果たすべき役割がなされることって、こういう事なんだろうなぁ~(勿論これが全てではないが)、などと妙に感動してしまった
薬剤師免許は持っているものの、薬剤師としての経験は殆ど無いちっちには、特にそう感じた。

さて、これがサリパラ液→ブロチンシロップ3.3%に処方変更になった混合液剤である。
久々のジュース薬(笑)。
そう、ちっちはブロチンシロップの味が昔から好きである(笑)。


β2作動薬の気管支拡張薬は人生で初めて処方された。
これで呼吸が楽になるのだろうか…と期待半分不安半分で胸部に付けてみるも、気管支拡張効果より、副作用の動悸が顕著に出てきて気分が悪くなり、振戦も出てきたので、以降は使用しなかった


頓用の咳止めを飲まずにはいられなかったので、当然飲んだが、リン酸コデインの力、恐るべしっ
こんなに便秘作用が強力だとはっ
ビオフェルミン錠飲んだって、全然便通無いしっ
むしろカマグくれって感じだった…
勿論鎮咳作用はあるのだけれど、完全に咳を押さえ切ることは出来ず、って感じだった。

さてさて、薬を飲んでいる間、門前薬局の在り方について色々考えていたが、昨年秋頃、京大病院が近隣の複数の薬局と処方箋についての一定の取り決めを交わしたというニュース(以下にリンクあり)を見たのを思い出した。
近隣と言うことは門前薬局は言うまでもなく含まれるだろうし、アメリカの共同薬物治療管理(CDTM)を一部取り入れた形であるが、そういった意味では、一概に「門前薬局は良くない」とは言えず、むしろ、院外処方箋に対してもチーム医療の考え方を持ってくるならば、門前薬局は必要とさえなってくるのではとさえ思えてくる。
とは言え、調剤を断った最初のL薬局の対応も、理解出来ないと言う訳ではない。
調剤頻度のごく稀な薬はそんなに在庫を持たないだろうし、常備していても採算が取れないのであれば、薬局だって経営があるだろうし、と言う事。
うぅ~ん、全国の地域薬局の薬剤師の皆さんは、どのようにお考えなのかしら

【京都大学病院】疑義照会不要項目を策定‐近隣10薬局と合意書
http://ynps.yakuji.co.jp/760.html

2014-05-22 12:00

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