2013年3月3日日曜日

花粉症とOTC薬

最早、日本の国民病とも言われているスギ・ヒノキ花粉症。
生長が早く、建築資材として利用価値があるため、戦後大量に植林されたのが主たる原因とされている。
勿論スギとヒノキ以外にも、6月付近のイネ科、8月付近のブタクサ等、気が付けば一年中何かしらの花粉が飛んでいて、これらに対しての花粉症も存在する。
とまぁ、これは日本の花粉飛散の大まかな分布である。
最近では中国からの黄砂問題も加わり、日本の春は難儀な季節になってきているね

アメリカも国土が広く、各地域で様々な植物があるので、それなりに花粉症があるようである。
が、面倒くさがり&外見重視のアメリカ人は花粉症でマスクはまずつけない。
ごく稀にしてる人を見かける時、大抵アジア人(日中韓のどれか)なんだよね。
こちらで飛散している花粉の種類でよく耳にするのは、ニレ、松(春~)、芝、牧草類(~夏)、ブタクサ(秋~)であるが、アメリカは本当に広いので、各地域毎の植物分布で何の花粉が飛んでいるのか調べた方が適切だと思う。
こんなサイト(http://www.pollen.com/)があったので、ちっちの住んでいる近辺を調べてみると、Box Elder(トネリコバカエデ)、Ash-Leaf Maple(カエデの一種)、Oregon Ash(セイヨウトリネコの一種)、雑草類が4種類出てきた。
これらのどれに感受性があるのかは不明だが、日本のズギとイネ科に対する花粉症を持つ留学男は、アメリカの花粉にも敏感なようで、昨年同様、年明けの1月から花粉症で鼻水とくしゃみに悩まされている

当然、薬局で手に入るOTCの抗アレルギー薬が手放せない状態に陥っているのだが、現在留学男が使っているのは以下のジェネリック薬。
フェキソフェナジン塩酸塩180mg錠の薬局ブランド薬(写真はこの近辺でチェーン展開しているWalgreensというドラッグストアのもの)。
用法・用量は、一日一回1錠を水で飲みましょう。
なお、24時間以内に2錠以上は飲まないで下さい、というもの。
写真上段右と写真下段左は、写真上段左のボトルを右にスライドして撮ったもので、写真下段左に「Directions」と書かれた所が、用法・用量の欄。
よく見ると、made in Israelです(写真下段右)。



中身の錠剤はこんな感じ。
日本だと医療用も、つい先日(正確には昨年末)出たばっかりのOTCも、フェキソフェナジンは60mg錠を一日二回服用すると思うけど、アメリカ人は体格がいいのと、アメリカ人気質「Quick & Easy(個人的にはlazyだと思う…)」が反映され、一日一回180mg錠を1錠服用。
留学男は朝晩2回に分けて、1/2錠ずつ飲んでいるようだよ。


ただ、飲み薬だけでは十分でないので、点鼻薬を常備するも、本人曰く、「あまり効かない」らしい…
フェキソフェナジンと同じく、ジェネリック(Walgreensブランド)の点鼻薬(写真)。
有効成分はオキシメタゾリン塩酸塩(0.05%)。
用法・用量は、10~12時間の間に1回の使用量として2~3回左右の鼻孔に噴霧し、24時間以内で2回以上使用してはいけない。
そりゃぁ、長期使用時にリバウンド現象が見られる血管収縮薬だけでは、鼻水、くしゃみは治まらないよね。


以上が留学男使用の花粉症OTC薬。
フェキソフェナジンで効かない時はコレ飲んでね、とファミリードクターにもらったのが下の写真の薬。
相変わらず、ポリ袋に入れてくれます(笑)。
肌色の四角い錠剤がコード番号MRK117のモンテルカストナトリウム (Singulair) 10mg。
ピンク色の楕円の錠剤がコード番号MRK711のモンテルカストナトリウム (Singulair) 4mg。
日本のSingulairとは錠剤の外観が少し違うよね。
用法・用量はどちらも一日一回1錠。
症状がひどい時は、用量の大きい方を服用。
3月以降の症状がひどくなりそうな時期に向けて、温存中っぽい(笑)。


余談だけど、MRK=Merck( & Co. Inc.)だけど、英語にかかると「メルク」とは言わず、「マーク」(笑)。
なんかピンとこないよね。


おまけは、上記以外のOTC抗アレルギー薬の内服薬。
基本的にはフェキソフェナジン塩酸塩、ロラタジン、セチリジン塩酸塩の3種類が先発薬ブランドとジェネリック(主に薬局ブランド)で売られているよ(他にはジフェンヒドラミン塩酸塩とクロルフェニラミンマレイン酸塩といった第一世代抗ヒスタミン薬もあるけど、ここでは割愛。)。
以下の写真は3つとも錠剤タイプのものだけど、ジェネリック薬と差別化を図るためか、各先発薬ブランドとも剤形や包装形態が何種類か展開されていた(ジェネリック薬は錠剤のみ)。
各製品のURLを写真の下に載せたので、興味のある方は見てみて下さいな。
最近日本でOTC化されたAllegraとZyrtecを、それぞれアメリカ製品と比較してみるのも面白いかも
なお、現在日本でOTCにあるペミロラストカリウム、アゼラスチン塩酸塩、メキタジン、エピナスチン塩酸塩は、こちらのOTCにはないよ。

Allegra(フェキソフェナジン塩酸塩:2011年スイッチOTC化)

アメリカ:http://www.allegra.com/
日本:http://www.allegra.jp/

Claritin(ロラタジン:2002年スイッチOTC化)

http://www.claritin.com/

Zyrtec(セチリジン塩酸塩:2007年スイッチOTC化)

アメリカ:http://www.zyrtec.com/
日本:http://contac.jp/soken/release/news_45.html
日本:http://www.stona.jp/rhini-z/

2013-03-03 03:12




アレグラは日本でもOTCになりました。
だいぶ緩和ですね。

さて、ちっちさんが、日本に戻られる頃には、
もう関西にはいないかもしれません。

また詳しく決まったらお知らせしますね。


どんきさん

久々のコメント有難うございます!
しかも、寂しいお知らせ付きで…(>_<)
帰国後の楽しみが減る理由を、是非聞かせて下さいね!
待ってます。

0 件のコメント:

コメントを投稿