2013年8月24日土曜日

アメリカの医療制度

2年前の秋の渡米後から現在まで、何度となく診てもらっているファミリードクター。
思い起こせば、渡米直後から当時1歳半だったこちっちにとって必要な予防接種で頻繁に通い始め、その合間を縫うように体調不良のちっちも診てもらい、新年を迎えた直後から留学男のアメリカでの花粉症が始まり…とちっち家全員がお世話になっている。
このアメリカでのファミリードクター制度を、ちっちは結構気に入っている。

ファミリードクターとは平たく言えばかかりつけ医の事で、大人では内科医や家庭医、小児では小児科医や家庭医、女性では内科医や家庭医の他に(産)婦人科医がファミリードクターとなる。
前述の通り、ちっち家は一人の家庭医に全員がお世話になっている。
かかりつけ医と言っても、日本のように当該科のみのかかりつけではなく、その患者の健康面全般を診るかかりつけ医である。
なので、日本なら目や耳の具合が悪い場合はそれぞれ眼科や耳鼻科にかかるところを、高度な治療を必要としない範囲では全てファミリードクターが面倒を見てくれる。
勿論、必要に応じて専門の科を紹介する場合もあるが、その場合も引き続きファミリードクターがその後の経過を追って様子を見てくれる。
あちこちの診療科を梯子せずに、総合的な視点でその患者の健康面をサポートしてくれるこの制度は、非常に機能的で理に適っていると思う。
ただ、アメリカの医療費は世界一高いので、医療保険制度が整えば文句無しなのだけどね
また、アメリカの医者は日本に比べてあまり偉そうにしていないのもいいと思う。
なぜなら、アメリカの医療制度で力を持っているのは医者よりも保険会社なのだから…
ちっち家のファミリードクターも「僕、保険会社から嫌われてるんだよね~」などとよくボヤいているし(笑)。

アメリカではこのファミリードクターによるPrimary Careの他に、Uergent Care(救急・応急診療室)とEmergency Room(緊急治療室)がある。
アメリカ人でも違いを理解していない方が意外と多いのか、地元の親向けフリーペーパー「BayAreaParent」の5月号にも載っていたので、リンクを載せるね

Ask the Doctor: Is It Urgent or Is It an Emergency?;
http://bayareaparent.parenthood.com/article/ask-the-doctor-is-it-urgent-or-is-it-an-emergency.html

Urgent Careは、緊急ではないが24時間以内に治療・手当てを必要とする症状(腹痛、発熱、嘔吐、下痢、軽度~中度の喘息、等)を見てもらう所で、Emergency Roonは治療・手当てが遅れてはならない緊急の場合(呼吸困難、意識不明、出血多量、等)に診てもらう所である。
幸いちっち家は今のところUrgent CareやEmergency Roonにお世話になった事は無く、このまま無いまま帰国したいと切に願っている

2013-08-24 12:57

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